きっかけは、結婚したばかりの友人夫婦の小さないさかいだった。
いろいろな悩みや不満を抱えつつ、彼ら彼女らは自分たちの選んだ
他人と同じ屋根の下に住み、1 つの家庭を築いていく。

※作者は今回の展覧会の制作期間中に結婚してしまいました。

傍から見ると、たいした事は無いのだが、当の本人同士は本当にけ
んかをしているような口調で、まるで兄弟げんかをしているよう
だった。
当時の私は、恋愛結婚した夫婦は仲が良いのだろうと信じ込んでい
たので、まるで子どものけんかのような口調に驚いた。
以前から、相手に対する愚痴は時折聞かされていたので、もしかし
たらすぐに離婚するのでは？と、本気で心配してしまった。
友人夫婦はそんな私のいらない心配をよそに、愚痴を言いながらも
子どもを2 人もうけ、更にはマイホームまで建ててしまった。
そのほかの結婚した友人たちも、お互いの相手に対して不平不満を
いいつつも、幸せな家庭生活を築いている。
私は彼らの愚痴を聞くたびに「そんなに不満をいうなら何故結婚し
たのだろう？」と疑問に思っていた。
もちろん、不満をいわない友人もいるが。

実際に結婚している、していた友人や知人に結婚前と後のそれに対するイ
メージと現実、そして相手のことなどの質問をした。
その話の中から何かが分かればと思ったのだけど、「結婚してよかった」
という感想を全員から聞いただけで、結局核心のところは分からなかった。
家庭というのはひとつの単位であり、夫婦は幸せになるために家庭を作る
のだ。

■ギャラリーコメント
「シアワセの単位」
この展覧会の開催にあたり、石井みつこは複数の被写体に向けていくつか
の質問を投げかけました。
質問をすることで生まれた1 つの言葉、さらにはメディアを通して見た
さまざまな家庭からイメージしたものを作品化しています。
家庭生活にある表の部分と裏の部分、ふたりの関係性。
幸せな家庭を作っている、または作っていた彼らから生まれた不思議がそ
こに見え隠れします。

油亀代表 柏戸喜貴

■artist profile 
石井みつこ　
1974 岡山県倉敷市生まれ。
山口大学教育学部中学美術科卒業。倉敷芸術科学大学油彩画にて１年間研修生。個展・アートフェスでのインスタレーションを含む発表を行う。
受賞歴：08年シンジュクアートインフィニティ入選 、山口県美術展優秀賞、 他多数。 
主な展覧会：11年・12年アートスペース油亀企画展「食べる。」　09年 アートスペース油亀企画展「シアワセの単位」 （アートスペース油亀）  06年・07年 ｢出石芸術百貨街｣(岡山市北区出石町)　他多数。

 

「彼女はいつもすましてる」
すますのには、理由がある。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,455 x 530 mm F10
¥100,000

 

「会話」
仮面を通しての会話。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,727 x 727 mm S20
¥220,000

 

「何も見えない」
なら、瞳を開けばいい。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,455 x 455 mm S8
¥85,000

 

「彼はいつもやさしく、そしてかなしい」
僕は君の味方だから。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,455x 530 mm F10
¥100,000

 

「空は青いのに」
青い空のした、君はなにを想うのか・・。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,652 x 910 mm P30
¥250,000

 

「あそこにいるあの人」
背中ごしでしか語れないときもあるよ。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,910 x 910 mm S30
¥280,000

 

「いつも一緒」
あなたの相棒。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,455 x 333 mm P8
¥65,000

 

「シアワセの単位」
シアワセを計ってみました。
mistuko ishii 2009, Oil on canvas,1167 x 603 mm P50
¥450,000

 

 

本展覧会の作品販売はアートスペース油亀までお気軽にお問い合わせください。

アートスペース油亀　086-201-8810

 

 

「イノチミジカシコイセヨオトメ」
第６２回山口県美術展覧会 優秀賞

 

「朝食の風景」
朝、駅のホームで偶然見かけた３人組。
シンジュクアートインフィニティ入選作品。
mistuko ishii 2008, Oil on canvas,910 x 910 mm S30
¥400,000

シンジュクアートインフィニティ入賞作品

 

   

これまでの展覧会 

アートスペース油亀　企画展　
石井みつこ油彩画展「食べる。」
2012．8／4（土）、5（日）　
open 11：00　close 19：00　入場無料、会期中は無休

会場：アートスペース油亀

〒700-0812  岡山市北区出石町2-3-1
お問い合わせ：086-201-8884

■ 展覧会website
http://aburakame.web.fc2.com

 

油亀スタッフが綴る展覧会の舞台裏
作品情報をリアルタイムにお届けします。

 

■はじめに

 

画家 石井みつこによる「食べる。」をテーマに描いた油彩画展。

2011年に開催したこの展覧会は、東京のGEISAI#17（ゲイサイ）に出展することになりました。

GEISAI#17（ゲイサイ）出展を前に、岡山のアートスペース油亀にて先行発表を行います。

 

 

なお、会期中は岡山の花火大会に合わせて、作品を鑑賞しながら美味しいカキ氷を食べることができます。

ぜひご堪能ください。

 

■コンセプト

１年３６５日。基本は３食。
３時のおやつを入れたら、１日４食。
毎日毎日、当たり前のように食べている。
とにかく毎日、食べている。

あれ？
でもなんで食べてるんだろう？
お腹が空いたから？
ご飯の時間だから？
おいしそうだから？
楽しいから？
毎日食べてるから？
一緒に食べる約束をしたから…？
 
毎日毎日、食べることは当たり前。
でも。
食べることの裏側には、
実はさまざまなドラマが、潜んでいる。
 
今日もみんな無意識に。
そして、真剣に考える。

今日は何を食べようかな…


■ギャラリーコメント
「人の欲が見え隠れ。」
食べ物の静物画はあっても、

ガブリとかぶりついている絵は少ない。
それはきっと。
私たちが、自分の欲を見せることを、美徳としないから。
たとえ、どんなに欲にまみれていても。
欲深さを隠そうとする。
みんな、持っているのだ。
お金への欲、性への欲、睡眠への欲。
そして、食べることへの欲。
石井みつこは、「食欲」をモチーフに、人々が食べる姿を描きだす。
人間が生きるために欠かせない、食べることへの欲を。
 
そう。
この展覧会から見えてくるのは、人の欲。
そのうち、私たちはふと気づく。
石井みつこの絵を観つめることで。
絵の中の世界と、自分の世界が繋がっていることに。
そこに、人間の縮図があることに。

油亀代表 柏戸喜貴


■artist profile 
石井みつこ　
1974 岡山県倉敷市生まれ。
山口大学教育学部中学美術科卒業。倉敷芸術科学大学油彩画にて１年間研修生。個展・アートフェスでのインスタレーションを含む発表を行う。
受賞歴：08年シンジュクアートインフィニティ入選 、山口県美術展優秀賞、 他多数。 
主な展覧会：11年・12年アートスペース油亀企画展「食べる。」（アートスペース油亀）09年 アートスペース油亀企画展「シアワセの単位」 （アートスペース油亀） 

06年・07年 ｢出石芸術百貨街｣(岡山市北区出石町)

 

 

■News

石井みつこ「食べる。」作品集が出版されました。

 

アートスペース油亀 特別アーカイブ 石井みつこ「食べる。」作品集

■変形A5版（136×210mm）フルカラー　28ページ、価格1050円（税込）

2012年8月8日　初版第1刷発行

企画・編集・・・・アートスペース油亀

撮影・デザイン・・・・柏戸喜貴

ウェブデザイン・・・・岡田麻衣子（36.7℃）

発行・・・・アートスペース油亀 　　

 

アートスペース油亀の通販サイト「momokame」とギャラリーにてお求めいただけます。

 

 

 

これまでの展覧会情報

 

アートスペース油亀　企画展　
石井みつこ油彩画展「食べる。」
2011．12／3（土）〜11（日）　
open 10：00　close 18：00　入場無料、会期中は無休

会場：アートスペース油亀

〒700-0812  岡山市北区出石町2-3-1
お問い合わせ：086-201-8884

■ 展覧会website
http://aburakame.web.fc2.com

 

油亀スタッフが綴る展覧会の舞台裏
作品情報をリアルタイムにお届けします。

 

 

■news

山陽新聞でご紹介いただきました。
2012年12月7日、12月8日にご掲載いただきました。

タウン情報岡山2012年12月号にご掲載いただきました。