岡 山県出身、山口県在住の陶芸家「渡邉陽 子」による作陶個展。 渡邉陽子はアートスペース油亀での個展を開催するにあたり、山 口市にて将来の活躍が期待されるアーティストに贈る「やまぐち新進アーティスト大賞」と山口市民がアーティストを選ぶ「やまぐちACS賞」をダブル受賞し ました。 受賞後初個展となるアートスペース油亀の企画展 「薫みつ世界」。 薫りをテーマにとりあげた展覧 会を開催中です。
渡邉さんの香炉を使って、油亀選りすぐりのお香を焚きます。 日替わりでかわる香りをお楽しみください。 期間中は連日開催。11時〜、14時〜、17時〜 入場無料。 ■会場 ■周辺駐車場のご案内
渡邉陽子 「トルコブルーデミタスカップ」 トルコブルーのデミタスカップには、琥珀色のコーヒーを。 期間中はカフェがオープン。毎日焙煎したてのコーヒーをご用意しています。 油亀限定作品 渡邉陽子の聞香杯「葉っぱ」完売しました 油亀限定作品の聞香杯-もんこうはい-「葉っぱ」(中国茶の香りを楽しむうつわ)も全7種類、登場します! 背の高いほうの器の高さは6センチほど。 まず背の高い器で香りを楽しみ、口の広い器でお茶そのものを楽しむ・・・とっても小さな器のセットです。 ぐいのみとしても使えます。 油亀限定作品 渡邉陽子の金彩ぐいのみ「夕焼けの海」 ■ お香の時間 お香はお香専門店や雑貨屋さんでたくさん売っています。 でも、本当にお気に入りの薫りに出会えていますか? 薫りの好みは千差万別。自分だけのお気に入りのお香をつくりましょう! 3/29(月)、 31(水)、4/2(金)それぞれ13時〜約1時間。 各回、定員10名様(先着予約制) 参加費1500円(材料代・お茶つき) お申し込み先:086-201-8884 担当 アートスペース油亀 柏戸
■渡邉陽子の香炉ができあがるまで
渡邉陽子のうつわは半磁で作られています。 くじゃくの羽のような、貝殻のようなパーツをひとつひとつ手で成形します。 そのパーツを成形した素地に貼りあわせて、イメージを形にしていきます。 渡邉陽子の作品は、自然界にある木の芽、生物など、普段目にしているものがモチーフになることが多いです。
まずは素焼きの窯焚き。 上蓋式の窯に窯つめします。 窯焚きといっても電気窯なので炎は使いません。 窯の横にあるレバーで強弱を調節しながら温度を上げていきます。 窯の内部に熱線がはりめぐらされており、上中下に分かれています。 内部の大きさは深さは80センチほど、底の面積は新聞紙を開いた大きさほどです。
渡邉陽子の釉薬。 チタン、バリウム、硅石、リチウム、福島長石、カオリン、無鉛白玉、CuO、亜鉛華、石灰石、などなど さまざまな成分の微妙なかけ合わせで、渡辺陽子だけの釉薬が生まれます。 渡邉陽子のトルコブルーはエジプト釉と名づけられています。
トルコブルーの色は発色剤として酸化銅を含む釉薬を調合して作られます。 すり鉢で丁寧にすり合わせて混ぜて出来上がり。 トルコ釉は流れやすい釉薬ですが、ある程度の厚みがないと綺麗に発色しません。 釉薬のかけ具合にはかなり神経をつかうそうです。
釉かけが終わるといよいよ窯つめです。 トルコ釉は窯の一番温度が上がりやすい上部につめます。
そして本焼成。1230度まで上げていきます。
トルコブルーの淡いグラデーションが確認できます。
さらに金彩を施します。 渡邉陽子の金彩は金液を使います。 本物の金が含まれる金液は塗るときには黄土色ですが、焼き上げることで水分が蒸発し金だけ残るように固定されます。 ひとつずつ、まるで命を吹き込むように点を打っていきます。
渡邉陽子の金彩香炉 エジプト「孔雀」 たくさんの行程を経て出来上がる渡邉陽子の香炉作品。 作品一つで空間が見違えるように変わります。
artist profile 渡邉陽子(わたなべようこ) 1976年 岡山県に生まれ、山口県に育つ 1995年 京都市立芸術大学美術学部工芸科入学 1998年 イタリア ファエンツァの工房にて修行 2000年 京都市立芸術大学美術学部工芸科陶磁器専攻卒業 以降各地で個展。 2010年 山口新進アーティスト大賞受賞、やまぐちACS賞受賞 2010年 アートスペース油亀企画展 渡邉陽子 作陶展 「薫みつ世界」
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毎日新聞 アートスペース油亀企画展出品作品「光の方へ」、「万華鏡」が掲載されました。 凛としたその形に、清々しい香気を結びつけてしまうのは、歳寒を脱するこの時期特有の陽気のなせるところだろうか。華奢な薄づくりながら、青釉と白素地の色彩の対比や、くっきりと明暗を刻んだ連続模様の律動がみせる力強さに、生気を回復しはじめた早春のイメージが重なる。(山口県立萩美術館・浦上記念館学芸課長の目セージより一部抜粋) 渡邉陽子の香炉「光の方へ」 中国新聞 アートスペース油亀企画展出品作品「光の方へ」、「万華鏡」が掲載されました。 渡辺陽子。山口市が将来の活躍が期待されるアーティストに贈る「やまぐち新進アーティスト大賞」と「やまぐちACS賞」をダブル受賞。市内で今、最も注目を集める作家の一人だ。 受賞の知らせが届く前夜、「ACS賞をもらう夢を見た」という。正夢に加え、大賞も受賞し「全く予想してなくて、驚いた」と喜びをかみしめている。大賞受賞作品は「生命力」をテーマにしたオブジェ。街路樹からこぼれ落ちた種子を見て、固い殻の中で出番を待つ生命力に思いをはせ、1ヶ月かけて作り上げた。 独創的な作品が生まれる制作拠点は、市郊外の団地の一角だ。実家の裏庭を改造した20平方メートルほどの工房に窯を置き、作品が所狭しと並ぶ。 岡山県の津山市で生まれ、父親の仕事で、小学5年生で山口市に移り住んだ。「将来は建築家」という当初の夢を変えるきっかけとなったのが、高校2年生の時、テレビで見たイギリスの陶芸家の作品。「自分の全く知らない、自由な世界だ」と衝撃が走った。 京都市立芸術大学に進学し、本格的に陶芸を学んだ。イタリアの工房で3ヶ月間、異文化に触れ、日本を見つめ直した。卒業後、3年間は京都に残り、友人と窯を持ったが、徐々に陶芸家として生計を立てることの困難さに直面した。 「陶芸を長く続けたい」。2003年4月、親に頼み込み、山口市の実家の一角に作業ができるスペースを確保してもらった。 「のびのび創作に打ち込める。選択は間違っていなかった」と今は思う。陶芸を続けている同級生はほとんどいないからだ。 萩焼が有名な山口県は、陶芸への理解も深い。「地元の方から応援してもらえる」と感謝する。 「徐々に受賞者としての責任を感じるようになった」と笑顔で語る。3月27日から岡山市出石町にある「アートスペース油亀」での個展に向け、香炉の上絵付け作業をする渡辺陽子さん。(石井雄一) 渡邉陽子の金彩香炉 山陽新聞に掲載されました。 渡邉陽子の金彩箸置き リビングおかやまに掲載されました。 渡邉陽子のデミタスカップ&ソーサー タウン情報おかやまに掲載されました。 渡邉陽子の香炉 エジプト「雫」 油亀限定作品 渡邉陽子の金彩プレート「亀皿」 油亀限定作品 渡邉陽子の金彩プレート「亀皿」 渡邉陽子の金彩香炉 エジプトにお香を焚いてみました。 油亀限定作品 渡邉陽子の金彩ぐいのみ「夕焼けの海」 渡邉陽子の金彩蓋物「万華鏡」 渡邉陽子の金彩香炉「光の方へ」 |
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