うつわが違えば味が変わる。
同じ豆を使ったコーヒーも。
同じ茶葉の日本茶も。
まったく同じはずなのに、うつわが違うだけで味がかわる。
形がちょっとへんてこりん。
そんなカップは思わず笑ってしまったり。
鮮やかな花々がまぶしいマグカップは、みているだけで元気になる。
「飲む」を楽しむために、いろんなうつわを選びませんか?
陶芸家が「飲む」ことをコンセプトにつくったうつわたちが、JR岡山駅とJR福山駅に大集合。
全国から集まった選りすぐりのうつわが、みなさまをお待ちしています。
魯山人は、「うつわは料理の着物」といいました。
その言葉は今なお、多くの陶芸家の心にのこっています。
うつわ一つで、同じ料理も美味しくみえたりみえなかったり。
飲み物も同じです。
コーヒーの琥珀には、青いトルコブルーやエメラルドグリーンのカップが似合います。
山吹色の日本茶には、染付の青と白がよくはえます。
同じ茶葉を使っても、同じ豆を使っても、うつわが違うと、まったく違う味わいを感じます。
だから、「飲む」を楽しむために、いろんなうつわに出会いたい。
湯呑やぐい飲み、カップやコップ。
飲み物の着物を提案する展覧会。
JR岡山駅のディスプレイ。
ドンゴロスや木製の棚で飾り付け。風情漂うテーブルに楽しいうつわが並びます。
たくさんものが溢れている世の中。
使っては消費されていく時代。
そんな時代だからこそ。
作家さんがひとつひとつ丁寧に。想いを込めて作り上げたうつわたちを使ってみて欲しいです。
本当に自分が気に入ったもので過ごす毎日って楽しいと思います。
岡山県の備前焼の本場「伊部」で行われる「備前焼祭り」の効果もあって、旅行で来られる方も多いです。
みなさんうつわが大好きです。
金色の珈琲グラインダーは油亀で現役で活躍しているもの。
珈琲を美味しく挽いてくれます。
JR岡山駅と福山駅のモール全域には、大きなタペストリーが掲げられました。
みなさん写真のうつわを指さしながら、会場まで足を運んでくださいます。
やさしい色使い。
引っ掻いたような線や模様は、象嵌(ぞうがん)で作られています。
先の細い針やペンで溝を削り、その上に別の土をすり込みすり込み。
最後に全体を研ぎ出すと、模様が見事に浮かび上がってきます。
まるでアート作品。新潟県の矢尾板克則さんの湯呑みです。
一枚ずつ焼き色を変えて作られた、岡山件の山村富貴子さんの備前焼のお菓子皿「亀皿」
お花畑のようにうつわに花が咲いています。
京都府の岡安真美さんの「フラワーシリーズ」ポット、カップ、ボウル、ソーサーなどなど
お膳に料理が良く栄えそうです。 山形県の今野安健さんの白磁汲出湯呑
JR福山駅の入り口ディスプレイ
照明に浮かび上がる、今野安健さんの白と黒のうつわ。
書斎でお茶のイメージです。
連日、満員電車のようにお客様にお越しいただき、本当にありがとうございます。
みなさんうつわを手にとり、とっても楽しそうです。
今回は食卓をイメージして窓ガラスやカーテン、テーブルで演出しました。
矢尾板克則さんの白磁のカップ&ソーサー。指を通したときのしっとり感が絶妙です。
福岡県の柳忠義さんのトルコブルーのカップ。全面タタラで作られています。
大人気!柳忠義さんの珈琲カップ。取っ手の赤は目が覚めそうです。
赤いコーヒーカップでコーヒーを飲むと、「コク」がより感じられるとか・・。(完売しました。)
こっそりと、こちらを覗くふくすけさん。
ここまでひとつのうつわに手をかけるとはさすがです。
探しても出会えないようなうつわに出会えます。
柳忠義さんの金彩カップ&ソーサー(完売しました。)
照明に浮かび上がるうつわたちと、油亀の水出し珈琲。
唐津の焼き方を学んだ今野安健さん。
磁器の固い表面なのに、指の感覚が残るあたたかいうつわを生み出します。
表面に地層が見えるような岡山県の藤田祥さんの備前焼のそばちょこ「地層」。
備前焼は田んぼの土を使うことが多いですが、この作品は逆の発想。
山と山の雨で土が流れ集まる部分の粘土を持ち帰り、練らずに叩いて締めて仕上げます。
土の中の鉄分やミネラルが、焼き上がったときにみごとに浮かび上がります。
この表情。この存在感。
そうです。これが熊本県の許斐良助(このみりょうすけ)さんの天草陶石の質感です。
熊本県は天草で採れる良質の原料「天草陶石」。
真っ白に焼き上がる白い部分と一緒に鉄分が含まれていますが、
許斐さんはこの鉄分の持ち味を引き出し、超還元の焼き締めでこの表情を生み出します。
お茶の最後の一滴まで、美味しく楽しめそうな一品です。
ひとつずつ。丁寧に手彫りで描いた模様たち。
広島県の岡美希さんの掻き落としのうつわとポット。
手に取るとその軽さに驚きます。
金彩の取っ手がひとつずつ違う柳忠義さんの珈琲カップ。
本体はタタラをくりんと巻いてできています。
棚にもずらり。
カタチも色も、とりどりのうつわが並びます。
岡美希さんの「キリンさんのマグ」ポスター。
絵がカップの外にも中にも続いています。
福岡県のタナベヨシミさんのカフェオレカップ。
手びねりでぎゅ〜っと生み出したカタチは、まさにアート!
取ってが翼みたいで、飛んでいきそうな一品です。
どんぐり美味しいでちゅ。
でもね。
手に持ってるのは、ほんとはどんぐりじゃないんでちゅ。
確かめにきてほしいのだ。
岡山県の山村富貴子さんの作品「リオコメネズミ」。
福山の展覧会は、岡山とは違った感じ。
いろんなお客様が来てくれています。
バナナはスタッフがつまみ食いするので。
毎日少しづつへっていくのでありました。
うつわを育てるのにぴったりな粉引のうつわ。
熊本県の梅田健太郎さんの作品は、どれも料理に合うものばかりなのです。
トルコブルーが気持ちいい。
柳忠義さんのケーキを乗せるのにぴったりなお皿です。
縁の部分はイッチンで仕上げ、まるで無数の流れ星が飛び交うよう。
イッチンとは、筒書きとも言われますが、バースデーケーキにチョコで「おめでとう」と書くように
スポイドや竹筒に柔らかい粘土を入れ、思い思いに描く技法です。
ゾウの祖先「プラティペドロン」
山村富貴子さんの細工もの作品です。
絶滅危惧種といわれる絶滅しそうな動物たちを備前焼で残す活動をしています。
テーブルにこんなかわいい動物がいてもいいですね。
この秋に、お茶の時間が楽しくなるような、カップ、マグ、ドリッパー、ケーキ皿、ミルクピッチャー、タンブラー、などなど。すべて一点もの。あなたの素敵なうつわがきっと見つかります。
■期間中のイベント
備前焼を体験しよう!
手びねりロクロ体験ワークショップ
備前焼作家の藤田祥さんが、備前焼のワークショップを開催します。
手びねりのロクロを使ってマイカップを作ります。
形をつくった作品は、藤田さんの登り窯で心をこめて焼き上げてお届けします。
開催期間
10月9日(土)10(日)11(月)
開催時間 12:00~20:00(最終受付19:00)
当日先着順。飛び入り参加大歓迎!!
お一人様3oooえん (指導料、材料費、焼成、仕上げ込み)送料別
陶芸家のうつわで、飲んでみませんか?
全国からあつまった10人の陶芸家のうつわで、コーヒーや紅茶を飲んでみませんか?
「うつわが違えば味が変わる」を体験してください。
開催期間
10月16日(土)17(日)
開催時間10:00~20:00
岡山一番街で三千円以上お買上いただいた方だけに。
日本各地で活躍する陶芸家のうつわで、珈琲や紅茶をお楽しみいただけます。
※当日のレシートのみ有効。レシート合計三千円以上で一杯試飲できます。
■参加アーティスト
梅田健太郎(熊本)、岡美希(広島)、岡安真美(京都)、許斐良助(熊本)、今野安健(山形)、タナベヨシミ(福岡)、藤田祥(岡山)、矢尾板克則(新潟)、柳忠義(福岡)、山村富貴子(岡山)(五十音順)
■展覧会の開催期間
アートスペース油亀企画展 「飲を楽しむうつわ展」
ー うつわの数だけ味がある。ー
■会場 ※今回はアートスペース油亀から飛び出して展覧します。
2010年10月8日(金)ー18日(月)
open 10:00 close20:00 入場無料
JR岡山駅地下 岡山一番街「イルカの広場」
岡山県岡山市北区駅元町1−1、入場無料、期間中は無休
2010年10月21日(木)ー27日(水)
JR福山駅前 さんすて福山「ローズガーデン」
広島県福山市三之丸町30−1、入場無料、期間中は無休
■お問い合わせ
086-201-8884 (アートスペース油亀 担当:かしわど)
http://aburakame.web.fc2.com/
■テキスト、写真撮影
アートスペース油亀
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