■素材をめぐる14人の方法。
美術表現に用いられる素材には、木、土、石等の天然素材と、紙や絵具、鉄、ガラス、合成樹脂等の人工的な素材があります。それぞれの物質は、特有の質感を持ち、その土地特有の歴史や自然などの地域性を持つものもあります。作家は自分の表現に合う素材を求めますが、素材のもつ魅力が表現へと繋がることもあるでしょう。素材と作品との関係は、作家の素材に対する姿勢によって異なります。本展では、「素材」に焦点をあて、素材のもつ独自の効果を造形の世界に展開し、新たな表現の領域を求めて活動されている岡山県ゆかりの作家の仕事をとりあげます。石、紙、ガラス、木、鉄、陶、布の7種類の素材を題材として、素材毎に2名の作家を紹介します。素材をめぐる14人の表現は、私たちの想像力を刺激し、多様な問いかけの中に新たな印象を与えてくれることでしょう。
岡山県のアートシーンの発信スポット「岡山県天神山文化プラザ」にて、開催する「素材をめぐる14人の方法」展。
アートスペース油亀は、本展覧会をサポートいたします。
■参加アーティスト
歳森勲(紙),久保極(石),小林照尚(石),小林テレサ(紙),磯谷晴弘(ガラス),張慶南(ガラス),寺田武弘(木),榎本勝彦(木),平田敦司(鉄),井内誠一(鉄),隠崎隆一(陶),白石正子(陶),川崎展子(布),難波久美子(布)順不同
1 川崎展子【布】「RIVER」 2009
寒冷紗、銀箔、アクリル・グワッシュ、トーナルカラー、
膠、ドーサ液・水性ペイント
3 小林照尚【石】「連動 関係07」 2007
花崗岩
5 磯谷晴弘【ガラス】「泉」 2010
ガラス
7 榎本勝彦【木】「花ハ野ニアルヨウニ」 2010
桜、鉄粉、錫粉、グラファイト粉、漆
9 平田敦司【鉄】「大地のありよう?」 2010
鉄・参加による着色
11 井内誠一【鉄】「転位 一天意」 2010
鉄
13 難波久美子【布】「untitled」 2001
絹糸、草木染め・絣染折
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2 久保極【石】「ATMOSPHERE」 2010
万成石
4 小林テレサ【紙】「decipher」 2010
古紙、障子紙、澱粉のり、顔料
6 張慶南【ガラス】「8つ足の男」 2008
8 隠崎隆一【陶】「備前2011」 2010
鉄、アルミ、ステンレススチール、アクリル樹脂、備前土
10 寺田武弘【木】「変位3」 1970
木
12 白石正子【陶】「空を歩く」 2005
土、木
14 歳森勲【紙】「浮遊体」 2009
和紙、布 他 水の浸透による
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■展覧会の開催期間
岡山県天神山文化プラザ 企画展 「素材をめぐる14人の方法」展
−SEVEN MATERIALS−
2011年1月5日(水)ー16日(日)
open 9:00 close18:00 ※初日は10時会場、最終日は16時まで 入場無料 会期中無休
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