アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」

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アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」

■News
120401 毎日新聞でご紹介いただきました。

毎日新聞にアートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」が掲載されいました。


■News
120405 朝日新聞でご紹介いただきました。

朝日新聞にアートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」が掲載されいました。

 

 

 

アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「アラスカ」(インスタレーション部分)

私がお棺に入るとき

今でもあなたと暮らした何十年が
夢であってほしい
それは後悔でもあって
幸せでもあります
 
この言葉は、今回の被写体、岡山市北区出石町在住の野崎さんの奥さんが残した言葉です。
仲山姉妹は、日々を過ごしていく人間を見つめることで、私達が気がつかない、日常の違和感を見つけます。
彼女が岡山にやってきて、出石町で出会った野崎さんを通し、私達の世界が小さく、そして儚いことをアートとして提示します。
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」
 
もうすぐ夏だね。
そしたら秋がきて、また冬だね。
そしたらまた夏がきて。
 
もうすぐ誕生日だね。
「まだ先だよ」
そしたらまたひとつ歳をとって、
すぐおばあちゃんになって死んじゃうね。
 
「べつにいいけど、なんかいやなの?」
「いや、べつにいやじゃないけど」
おやすみなさい、これで目を閉じたら明日だね。
                   仲山姉妹 
 
 
 
二大写真家登竜門の一つ、写真ひとつぼ展が公募展「1_WALL」にリニューアルされました。
その第一回目となる2009年、第1回写真「1_WALL」グランプリ受賞を果たした仲山姉妹。
アートスペース油亀に3年ぶりに戻って参りました。
彼女の集大成ともなる、本展覧会をぜひお楽しみください。
 
 
 
■アーティストプロフィール
仲山姉妹 Nakayama shimai
1984神奈川県生まれ 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
2009第1回写真「1_WALL」グランプリ受賞

◯これまでの主な活動場所 
2007大西農場(北海道)、2008日高果樹園(宮崎)、さなぎの家(横浜)、西方病院(栃木)、サラリーマン食堂(出石・岡山)、獨協医科大学病院(栃木)、2009みつばち学童クラブ(横浜)、ラーチャダムヌーン・ボクシング・スタジアム(バンコク・タイ)、JA宮崎切り干し大根工場(宮崎)、2010芋高花卉農園(沖永良部島・鹿児島)、2011観音寺(関谷・香川)

〇グループ展 2007アートと米の収穫祭「ホームベーカリーの旅」(直島・香川)、2008出石芸術百貨街「サラリーマン食堂」(出石・岡山)、シンジュクアートインフィニティ「化石<牛>」(新宿・東京)、2009『卒業制作展』(武蔵野美術大学・東京)、 「五美大展」(国立新美術館・東京)、「Sunny Side ZENSHI」(ZENSHI・東京)、第1回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン・東京)、2010 2人展「動物と車」(Art Center Ongoing・東京)
 


 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「犬の詩」(部分)
野崎さんと彼の愛犬アベルちゃん。
いつも仲良し、大好きな二人が、仲山姉妹の写真の中に登場しています。

作品のタイトルは「犬の詩」
野崎さんはアベルちゃんがほんとうに大好きで、寝るときも自分のお布団に入れて一緒に寝るほど。
アベルも野崎さんと一緒なら、えさをいっぱいくれるし、どこまでも散歩に連れて行ってくれるし、いつもしっぽをふりふり嬉しそうです。

そんな仲良しの野崎さんとアベルちゃん
写真ではどちらか一方が切り取られて展示されています。

普段一緒にいることが、当たり前すぎるくらい当たり前の人が
いなくなったときのことを考えてもらえるような作品です

親がなんでいるのだろう?
恋人や家族がなんで一緒にいるんだろう?
こどもがなんで毎日一緒にいるんだろう?

そんなことを考える人は少ないと思います。

でも
いっつも一緒にいてくれる人が、自分のそばにいることが
本当に当たり前のことなのか

考えてみても良いかもしれません。
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「犬の詩」(部分)
「犬の詩」

ご主人様バウワウ
オレとお前とどっちがえらいんだバウワウ
もし明日お前が死んだら
オレは違う誰かにもらわれていくけどなバウワウ
なにせオレはかわいいからバウワウ
もし明後日オレが死んだら
きっとお前は3年くらい悲しんでそのあと
新しいオレを飼うだろうバウワウ
そいつはオレじゃないけどなバウワウ
それこそオレの記憶の始まる頃から
お前はオレに飯をくれ続けているわけだけど
それより今日飯をくれるやつの方が大事だって
ことくらいお前にも分かるだろバウワウ
まあオレがその前のオレの代わり
だってこともありうるわけだしバウワウ
でもオレがだきつき続けるご主人様達とお前が
つなぎ続ける首輪が何か大きなゼンマイの
一部になってちょっとの間噛み合って
じぃ じぃ じぃ じぃ 動いているんだってことくらいは
何となくオレにも想像つくけどなバウワウ
だからもし明々後日オレとお前が死ぬ
ようなことがあったら
それはそれこそいぬじにだなバウワウ

アートスペース油亀企画展
仲山姉妹 個展「アラスカ」
「犬の詩」より抜粋
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「アラスカ」(音声インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「シコク」(インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「菊ヲエラブ<箱入り娘>」(インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「菊ヲエラブ<箱入り娘>」(部分)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「菊ヲエラブ<箱入り娘>」(部分)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「菊ヲエラブ<電照菊になってみた>」(映像インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「菊ヲエラブ<電照菊になってみた>」(映像インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「アラスカ>」(インスタレーション)
 
アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」より 仲山姉妹 個展「アラスカ」より「仲山姉妹グッズ」
 
 
 
■ギャラリーコメント
「まっすぐ伸びた菊に、違和感を感じない。」
農家や食堂、病院、工場、時には民家。
人とふれあい、会話をする。時には幾月も共に仕事をして、自分の身を同じ状況においてみる。
日々繰り返される何気ない仕草や会話。
彼女が見つける違和感は、当たり前に過ぎ去る事の中に潜んでいる。誰もが気づかず通りすぎる事の中に。
 
岡山で出会った野崎さん。今年で100歳。
彼と接した5年間。夫婦の会話にみつけた空虚さ。
知っていたはずの世界が小さく、あまりにも儚いということ。
人は一生のうちに、いったい何人と出会い、いくつの選択をしていくのだろう。

油亀 柏戸喜貴
 
 
 
■概要
展覧会名 アートスペース油亀企画展 仲山姉妹 個展「アラスカ」
会期 2012年4月1日(日)〜7日(土)の7日間 open11:00 close19:00 会期中は無休
会場 アートスペース油亀 〒700-0812 岡山市北区出石町2-3-1
お問い合わせ先 086-201-8884
 
 

■展覧会Web
http://www.aburakame.com

■油亀のweb通販
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仲山姉妹個展より「化石」  
2009年に開催したアートスペース油亀企画展「仲山姉妹 個展」の様子はこちらからご覧になれます。

 

                                                                                           

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