太田三郎「Driftcards」 −漂着絵葉書−
2011年3月11日に起きた東日本大震災では、
元の持主に送る活動がいくつも報道されました。
家族や家を失った人々に届いた写真は、
東南海・
この地震による激しい揺れの他、
玉野市津波・高潮ハザードマップによれば、
宇野港フェリーターミナル周辺は浸水深1m以上とされていますが
これは2007年9月時点のデータであり、
予想される津波の高さは5m以上だろうと語ります。
2012年4月、私は港の周辺を歩いて、
作品「Driftcards」は、「
絵葉書が所々損傷し波打っているのは、
After the March 11th earthquake and subsequent tsunami of March 11th, 2011, there were television broadcasts of efforts to return photographs found in the rubble, to their original owners. It is predicted with a high degree of certainty that another earthquake will occur in the Tonankai and Nankai areas of Japan, within the first half of this century. It is expected that the earthquake’s large tremors and ensuing tsunami will leave extensive damage. According to the Tamano City tsunami and high water hazard map, it is expected that the Uno Ferry Terminal area will be flooded by at least one meter of flood water, however this is data from September 2007. My experienced local harbor contacts expect the water to rise at least five meters.
In April 2012, I walked along the Tamano port. I photographed the sights of Tamano that I don’t want to lose. These Driftcard works (postcards swallowed by the tsunami) are my assumptions. The photos are ripped or warped in places from being soaked in muddy water.
■展覧会のご案内
美術家 太田三郎による初の写真作品「Driftcards」
会場は岡山県玉野市築港にある、宇野港。
アートの島、直島や豊島行きのフェリー乗り場の待合室の
壁面をギャラリーにしたMIU ART BOXです。
本プロジェクト開催に向けて玉野市を何度も訪れた太田三郎は、
港町を歩き、
また、周辺の各地で植物の種子を採取し、
それぞれの種子をミックスした特別エディションの切手作品を制作
太田三郎が訪れた各所を、作品を頼りに巡ってみると
玉野の町並みをより一層味わうことができるでしょう。
これらの作品は、
■アーティストプロフィール
太田三郎 Saburo Ota 1950年 山形県鶴岡市生まれ 太田三郎 「Driftcards」 −漂着絵葉書−
2012年7月1日[sun]−8月31日[fri]
会場:MIU ART BOX
岡山県玉野市築港1-7352-13
宇野港 直島行きフェリー乗場待合所
作品のお問い合わせ先:アートスペース油亀
Webshop「momokame」:http://abura
Facebook:http://www.facebook.
Tel:086-201-8884 mail:aburakame@gmail.com
アートスペース油亀での太田三郎展 こらからの展覧会
アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」−岡山空襲に寄せて− 2012.11/1(木)〜11(日)会期中は無休 会場:アートスペース油亀 岡山市北区出石町2−3−1 「時間」と「場所」をテーマに、関係性に着目した作品を制作し続ける太田三郎。 岡山市北区出石町。後楽園の門前の町として栄えたこの町に、築100年を超える古民家「油亀」はある。この建物は奇跡的に空襲を免れ、過去の記憶を今に伝えている。この歴史的な建物を舞台に、美術家 太田三郎が展覧会「出石町の家」を開催いたします。太田三郎は、戦争に行った人々、彼らを見送った人々の想いを作品にし続けて参りました。また、空襲によって被災した岡山の町に、今も残る戦災痕を取り上げ、忘れて去られていく戦争の記憶を、今に生きる私達に提示して参りました。今回の「出石町の家」では、岡山市に残る戦災痕を今一度、人々に投げかけます。
アートスペース油亀での太田三郎展 これまでの展覧会 2011.8/1(月)〜15(月) 木曜休廊
太田三郎(おおたさぶろう;1950-)は、山形県西田川郡温海町(現在は鶴岡市)出身の、芸術家。 太田三郎の代表作には、植物の種子を切手に封じ込める作品「 本展覧会では岡山空襲を題材にした切手作品「POST WAR 66 戦災痕」に加え、戦時中の市民の暮らしに思いを寄せたインスタレーション作品を展示いたします。
「家族の声が、こだまする。」 1945年6月29日、未明。
■発表作品より 「 POST WAR 66 戦災痕」 田町橋 岡山市北区中央町:田町橋は、1945年6月29日未明の岡山空襲により橋の周辺は特に大きな被害を受け、西川でも多数の人々が亡くなった。田町 橋はかろうじて焼け残り、欄干に深い傷跡を残して、かつての大惨事の記憶を今に伝えている。 「母の像」 岡山市中区:「強くきびしく やさしかった 母 おかげで私がある お母さんありがとう 私たちのかなしみが くりかえされることの ないように 遺児」終戦30周年を記念して岡山県遺族連盟が、岡山市中区 護国神社前に建立。撮影=平成23年1月15日 紙にレーザープリント 縦26.5×横17.1cm ed.30 2011年 シート価格¥40,000-(額縁¥7,000-)
「遺品」:バリカン、剃刀、ヤス、釣針、網 2011年 「戦時中に供出された金属類のインスタレーション」 「KAMADO」:釜、ミルク缶、ミシン脚、金属製品 2011年 戦時中空襲に備えて紙を貼り付けた窓を再現。 「炎上」:古布 2011年 「汐汲」 :戦時中、爆撃で火災が起きたとき、火を消すために水ではなく、砂が撒かれた。 「こけしマッチ」: 紙にレーザープリント、マッチ、皿 2011年 「焼かれた町」:紙にコピー、アイロンによる加熱 縦25.3×横35.7cm ed.30 2011年 岡山空襲の際に撮られた岡山市街地の航空写真です。中央にはアイロンで焦がされた跡がつけられています。 「ヨイコキッテ」と戦時中の便箋、しおり:紙にレーザープリント 2011年 「ヨイコキッテ」:紙にレーザープリント 縦17.5×横25.7cm ed.30 2011年 「おべんとう」紙にレーザープリント、マーキュロクロム液(赤チン)、弁当箱 2011年 ¥200,000- 「11」の数字は2011年の11ではなく、february 11、つまり2月11日を指し、建国記念の日を意味します。 傷ついた日本に赤チンを塗るように一枚ずつ、赤い部分がドローイングされています。 「ヨイコヌリエ」 紙にレーザープリント、マーキュロクロム液(赤チン)縦18.3×横25.6cmed.30 2011年 シート価格¥20,000- 額縁¥8,000-:戦時中に実際に使われていたぬり絵(復刻版)を赤チンで着色した作品。 「達磨とこけし」 :達磨、こけし 2011年 中央の達磨は、これから出兵する兵士、こけしは見送る女性やこどもたち 「遮光カバー」(国旗)、(日章旗) 紙にレーザープリント 各ed.30 2011年 岡山空襲を体験した出石町の方々にもたくさんお越しいただいて、本当にありがとうございます。 会場の制作は、太田三郎さんとともに油亀スタッフも総出で行いました。
■アーティストプロフィール
太田三郎 Saburo Ota 1950年 山形県鶴岡市生まれ
油亀スタッフが綴る展覧会の舞台裏
■太田三郎「出石町の家」オリジナル作品 Seed Project「オオキンケイギク」 太田三郎自身が展覧会場である「アートスペース油亀」周辺の岡山市出石町を散策して見つけた「オオキンケイギク」が登場します。種の採集日は岡山空襲があった6月29日を選びました。 アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「Seed Project オオキンケイギク」 アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「オオキンケイギク」 鹿児島県鹿屋空港基地では初夏に開花し、旧陸軍の特攻基地だった歴史にちなんで「特攻菊(とっこうぎく)」と呼ばれています。一方、鹿児島県喜界島では、オオテンニンギクを「特攻花(とっこうばな)」と呼んでいます。
■太田三郎「出石町の家」オリジナル マルチプル作品「食餌(しょくじ)」 アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「食餌(しょくじ)」
■太田三郎「出石町の家」オリジナル マルチプル作品「桜文庫(さくらぶんこ)」 アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「桜文庫(さくらぶんこ)」
アートスペース油亀 企画展 太田三郎「出石町の家」−戦後66年岡山空襲に寄せて− 2011.8/1(月)〜15(月) 会場:アートスペース油亀 〒700-0812 岡山市北区出石町2-3-1 ■ 展覧会website 協力:岡山空襲平和資料館、コバヤシ画廊、石村朋子、片山和良、野崎薫
太田三郎(おおたさぶろう;1950-)は、山形県西田川郡温海町(現在は鶴岡市)出身の、芸術家。 太田三郎の代表作には、植物の種子を切手に封じ込める作品「 本展覧会では太田三郎の最新作初公開のオブジェ、戦没兵士をモチーフにした切手作品「POST WAR 46-47 兵士の肖像」、植物の種子を和紙の中に封入した切手作品「Seed Project」他を発表します。
日本戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」に寄せて 日本戦没学生の手記「きけ わだつみのこえ」の中に綴られた、若者たちの声。
アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「慟哭」
(※注)
「出石町に戦前の建物が残る意味」
アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「穴」
アートスペース油亀企画展 太田三郎「出石町の家」より 「盃」
■アーティストプロフィール
太田三郎 Saburo Ota 1950年 山形県鶴岡市生まれ
■会場 ■記録集 ■助成
太田三郎「出石町の家」記録集が完成いたしました。
アートスペース油亀
■News 山陽新聞に掲載されました。 本展覧会が2010年8月8日(日)の山陽新聞に掲載されました。 美術家太田三郎(津山)岡山で個展 戦没学生の声届ける 行 方不明になった兵士の肖像に、戦没画学生の自画像。声なき彼らの存在の証しを、切手型の作品にとどめてきた美術家太田三郎(60)=津山市。岡山市に残る 明治期の商家で開催中の個展では、ベストセラーとなった戦没学生の手記「きけ わだつみのこえ」に寄せた新作で、彼らの声を戦後65年の今に届けてい る。(岡田智美) 手記「きけ わだつみのこえ」素材 文庫本の断片 作品に
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Copyright2008 アートスペース油亀