7月の油亀では、熊本県の人気陶芸家、許斐良助(コノミ リョウスケ)の特集展を開催いたします。
熊本県の天草で採掘される、日本一と呼ばれる石、「天草陶石(あまくさとうせき)」。
石の成分が純白を生み出せることから、有田焼を始め、日本では昔から多くの磁器のうつわの原料として選ばれてきました。
許斐良助は、その石を使ってどれだけの表現ができるかを研究する陶芸家です。
2007年には、人間国宝 酒井田柿右衛門氏と共に、西日本の陶芸家のトップ30人を決める展覧会、「西日本陶芸選抜30人展~次世代を担う土と炎の人~」の一人にも選ばれています。
また彼は陶芸家の枠にとどまらず、様々な分野で才能を発揮。
既存の「うつわ」という概念にとらわれないユニークな発想で、様々な作品を生み出します。
陶芸をはじめて、今年で25年。
本展は、許斐良助という一人のアーティストの集大成。
自由奔放、天衣無縫。
許斐良助が生み出す世界観を、お楽しみいただければと思います。
アートスペース油亀企画展 許斐良助のうつわ展 「月の虹」
2015年7月11日(土)〜7月20日(月・祝)の10日間 open11:00 close19:00
入場無料、会期中は16日(木)展示替えのため休廊
会場:アートスペース油亀
住所:〒700-0812 岡山市北区出石町2-3-1
お問い合わせ:086-201-8884
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■会場までの交通案内
夜の空を見上げれば、そこには月があった。
天上に輝く月の光に、古来より多くの人間が魅せられた。
きっと、考えた人もいたはずだ。あの月をこの手にできたならと。
本物の月を手にすることができないなら、せめて、月への憧憬を満たしてくれるものはないだろうかと。
それを可能にした男がいる。
その手が生み出すうつわに、人々は、まだ見ぬ月の大地を想う。
まだ見ぬ月の息吹を感じる。彼にしか生み出せない月の世界。
それはまるで「月の虹」のようだ。
夜。
月の光によって生まれては消えていく虹のように。
夏のいっとき、油亀が月になる。
■作品点数と内容
その男、制御不能なり。
陶芸家として卓越した腕をもちながらも。
あるときは、凄腕料理人。
あるときは、低音を魅力にした声で、シンガーとなる。
はたまたあるときは、夏の風物詩。
かき氷をつくるために、シロップ職人となる。
本展では、許斐良助の代名詞ともいうべき、「月」をモチーフにしたシリーズが多数登場いたします。
特に注目はその質感。
手にする人に、まだ見ぬ月の情景を思い起こさせます。
月の大地とは、許斐良助のうつわのような世界かもしれないと。
大人気の、月のお皿シリーズをはじめ、カップ、マグカップ、タンブラー、湯呑み、ボウル、豆皿、箸置き、ピッチャー、ミルクピッチャー、陶製スプーン、花器、大壷、70センチ超の大皿、オブジェ、風鈴などなど。
日常使いのうつわ約700点が集います。
夏の夜空。
そこに浮かぶ月をながめながら、食事をしたくなること間違いなし。
月を想いながら生み出された「月のうつわ」。
月の姿が日々変化していくように、まったく同じものはありません。
あなただけの「月」をみつけにきてください。
※展示作品はすべて販売いたします。
撮影:アートスペース油亀
■許斐良助 プロフィール
許斐良助 / Ryosuke Konomi
1958年 天草郡大矢野町千束蔵々島(維和島)に生まれる
1980年 九州産業大学芸術学部美術科卒
1988年 丸尾焼で修業する(本渡市)
1990年 山本幸一氏(山幸窯)に学ぶ(熊本市)
1992年 開窯(3月) 1997 /日本陶芸展入選(毎日新聞社)
2000年 西日本陶芸美術展入賞(熊本県知事賞)/4月
2000年 札幌ビアマグランカイ3 入選/6月
2000年 第38回 朝日陶芸展入選 (朝日新聞社)/8月
2000年 第3回 出石磁器トリエンナーレ展入選 (読売新聞社)/8月
2000年 熊日総合美術展「21世紀アート大賞2000」グランプリ受賞。(熊日新聞社)/11月
2001年 第16回 日本陶芸展(毎日新聞社)/3月
2001年 21世紀アート大賞2001入選(let it boo)/11月
2002年 KUMAMOTOビエンナーレⅠ2002「海月の骨」奨励賞/11月
2006年 第26回西日本陶芸美術展入選
2007年 西日本陶芸選抜30人展 ~次世代を担う土と炎の人~
2015年 アートスペース油亀企画展 許斐良助のうつわ展「月の虹」 個展開催
[ パブリック コレクション ]
熊本県立美術館・熊本県伝統工芸館・島田美術館・ホテル藍の岬
日本一といわれる天草陶石を使い、縦横無尽な表現力で様々なうつわを生み出す。
陶芸という枠をはるかにとびこえたその作品は、アートとしても熱烈なファンを持つ。
また、「天衣無縫」という言葉がまさにぴったり。
風のような男、許斐良助。
その純粋なまなざしに、虜になる人も。
■作家在廊日
2015年7月18日、19日、20日 在廊いたします。
■期間中の特別イベント
【その1】日替わりかき氷「月氷」
許斐良助が腕をふるい、月をイメージした特製シロップを制作。
刻々と変化する月のような、様々な色や味が登場いたします。
油亀で毎日、絶品かき氷をご賞味いただけます。
連日開催 11:00〜19:00
料金 500円〜
許斐良助の作品で、出来立てのかき氷をお楽しみいただけます。
■News!! 許斐良助さんの特製かき氷!第一弾は「トロピカルムーン」
7月21日(月・祝)まで。許斐良助さん考案のスペシャルかき氷がお楽しみいただけます!
「トロピカルムーン」→とろとろマンゴーにレモン、クローブ、カルダモン、スターアニス、シナモンを加えて、豊島産の低農薬レモンが散りばめられた、絶品かき氷です。
油亀の縁側で涼みながら召し上がれ☆
【その2】「クロージング・ライブ 夕ぐれの歌」
魅力的な低音の歌声をもつ、許斐良助。
本展では、許斐良助の特別ライブを開催いたします。
歌う陶芸家として、地元熊本で大活躍。
ゲストに村上郁江さんを迎えて、岡山ではどんな歌声を聴かせてくれるのか?
7月20日(月・祝) 17:00〜18:00
入場無料
ドリンク・アルコール・かき氷もご注文いただけます。