今や幻の土とも呼ばれる益子特有の希少な寺山白土(てらやましろつち)。
寺村光輔は修行時代に職人伝いに一生分の寺山白土を購入することができました。
その寺山白土をベースに使用し、林檎、梨、ナラなどの木灰を掛けあわせ調合し、木々によるうつわの発色の違いを研究。
益子の土との掛け合わせで多彩な作品を生み出しています。
そして、自然の恵みから生まれる灰釉(はいゆう)も寺村光輔作品の特徴の一つです。
特に、林檎の樹の枝を燃やしてつくる林檎灰釉(りんごはいゆう)を使用した作品は、独特の温かみを感じさせる、寺村光輔の大人気シリーズです。
手間のかかる工程を丁寧にやりとげていくことで、うつわを使う人の気持ちに寄り添った作品を生み出しています。
その使い勝手は抜群で、日々のくらしの中で気持ち良く使い続けることができるのです。
本展では寺村光輔の「原点」と言える鎬浅鉢、7寸深皿のシリーズから最新作まで、日常食器、花器、陶製オブジェを含む、渾身作1000点超が集結いたします。
会期中に作品をお買い上げのお客様には、彼が調合する釉薬についてまとめた「釉薬大辞典」を進呈いたします。
※作品はすべて展示販売いたします。
※お子様から大人まで、どなたでもご来場いただいただけます。
■概要
展覧会名:アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「原点」
2021年12月18日(土)→26日(日)open11:00 close19:00 入場無料、会期中無休
会場:アートスペース油亀
住所:〒700-0812 岡山市北区出石町2-3-1
お問い合わせ:086-201-8884
作家在廊日:12月18日(土)
◆入場制限と感染症対策のご案内
感染症対策のため、15名以上のご来場がある場合は、来場順の入場制限を行います。
※マスク着用のうえご来館いただき、会場入り口で手指消毒と検温をお願いいたします。また、体調の悪い方はご来店をお控えください。
※大人数でのご来場はお控えください。(一組2名様まで)
※長時間の滞在はお控えください。
※30分ごとに窓を開けて換気いたします。
感染拡大防止のためにも、みなさまのご理解ご協力を重ねてお願い申しあげます。どうぞよろしくお願いいたします。
■展覧会Webサイト
http://www.aburakame.com
詳細・最新情報を随時更新中です!
■instagram
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「アートスペース油亀」でご覧になれます。
栃木県益子の土。植物の灰。自然の恵みをその手にして、寺村光輔が生みだしたうつわたち。
豆皿ひとつをとっても、綺羅星のごとく光る世界。
さらには、これから寺村光輔が生み出す新しい「伝統」の片鱗をうかがい知ることができる展覧会です。
透き通るように美しい海の下には、夜空のように輝く瑠璃色の世界が浮かびあがる。
栃木県益子の土。植物の灰。自然の恵みから唯一無二のうつわを生みだす。
■作品の特徴
作品の特徴は、その雑味にあります。
益子の土、それもあえて加工されていない原土に近いものを使うのが、寺村光輔のうつわの特徴です。
そのため、益子の土の個性がそのままうつわに現れる。うつわの表面に出る黒い点などは、その一つです。
また、今となっては入手不可能といわれる幻の土、寺山白土(てらやましろつち)を作品に使用してます。
そして、自然の恵みから生まれる灰釉(はいゆう)も、寺村光輔作品の特徴の一つです。
特に、林檎の樹の枝を燃やしてつくる林檎灰釉(りんごはいゆう)を使用した作品は、独特の温かみを感じさせる、寺村光輔の大人気シリーズです。
手間のかかる工程を丁寧にやりとげていくことで、うつわを使う人の気持ちに寄り添った作品を生み出しているのです。
そのため、使い勝手は抜群。
日々のくらしの中で気持ちよく使い続けることができるのです。
※展示作品はすべて販売いたします。
■寺村光輔 プロフィール
寺村光輔 / Kousuke Teramura
栃木県芳賀郡益子町在住
1981年東京都生まれ。2004年法政大学経済学部卒業。
益子にて、若林健吾氏に作陶を学ぶ。
2008年、益子町大郷戸に築窯 独立。
2015年 アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「温故知新」
2017年 アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「陰翳礼讃」
2019年 アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「余白」
2021年 アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「原点」
陶芸の産地、栃木県益子の地で民藝の濱田庄司(はまだしょうじ)氏など先人たちが生み出した伝統を受け継ぎ、土とまっすぐに向かい合う。
陶芸家、寺村光輔。彼は伝統を受け継ぎ、近隣の農園など、身近な場所から手に入る土・木々の灰を作品に取り入れ、そこからまた新しい益子焼を生み出そうと研究を続けている作り手です。
いにしえに学んだことを自らの糧として、新たな伝統を生み出し続ける。
うつわに宿る「陰翳」。料理を盛り付けたときに実感する「余白」。
細部にまで一切の妥協がない作品の数々は、食卓にかかせない存在として多くの人々に親しまれています。