山を登る。歩き続ける。
ときに辛さに挫けそうなこともある。
しかし、彼方に光を見つけたとき、窓辺からもれる輝きに、
その存在を確信したとき、安心と安堵に包まれる。
だからかもしれない、思いださずにいられなかったのは。
うつわを目の前にしたときに沸きあがった、在りし日の登山の記憶。
険しい峰の道中、ようやく見つけた「山小屋」のように、そこには確かな温もりがあった。
愛知県の陶芸家、長谷川哲也(はせがわてつや)のうつわ展を開催します。
一切の虚飾なし。美しくそびえ立つ山々のような存在感。
山小屋を彷彿とさせるあたたかな空気を纏う、うつわの数々。
油亀初個展となる本展では油亀オリジナルのマグカップを始め、
スープカップ、そば猪口、タンブラー、鉢、浅鉢、めん鉢、カレー皿、
スープ皿、パスタ皿、洋皿、切り立ち皿、小皿、お茶碗、丼、
サーバー、ドリッパー、花器、植木鉢、ペン立て、カトラリースタンドなど約1000点が集結します。
長谷川 哲也 Tetsuya Hasegawa
1981年 愛知県に生まれる。
2005年 京都伝統工芸専門学校 卒業。
2005年 沖縄・読谷山焼の山田真萬氏に師事。沖縄の伝統技法を学ぶ。
2014年 京都府宇治田原町にて独立。
2017年 愛知県春日井市に工房を移転。
「山小屋の器」をテーマにした器ブランド SHIROUMAをスタート。
2022年 油亀では初となる個展「山小屋」を開催。